なぜ、そうするのか?
私は、小・中学校時代、いじめに遭っていました。
当時のいじめは、「無視」
つまり「仲間はずれ」
偶数人数なのに、ペアでする体育の授業でひとり。
音楽室へ移動するのも、ひとり。
そんな状況でした。
結果的に、そのいじめに勝ちましたが(笑)
(勝ち負けではないと思いますが、表現上・・・)
どうして勝てたのか。
一番は、私の性格です。
私は、無理して人に合わせるのが苦手でした。
2歳半から鍵っ子だったので、
自分のことは自分でする。
自発力のある子どもでしたので、
自分がトイレに行きたかったら、行く。
だれちゃんが行くから、私も行く・・・
と言うことの方が少なかったのです。
(いじめの原因は、単純に太っていたからですけど)
そして、もうひとつ要因があります。
それは、いじめっ子の裏側を知ったからです。
小学校4年生の頃の同級生、Mちゃんは、
リーダー格のひとりで、気が強い女の子でした。
いつの頃からか、そのMちゃんの言うことをきかないと、仲間はずれにされる。
そんなふうになって行きます。
最初は、みんな仲良く遊んでいました。
放課後、誰かのうちに集まったりして。
Mちゃんのお家にも、幾度となく召集命令(笑)が出て、
遊びに行きました。
誘ってくれているのだから・・・と安心していたら、
そのうち、Mちゃんの家でリンチ的なことに遭うようになりました。
リンチと言っても、力の暴力ではありません。
言葉の暴力です。
みんなして、輪になって、私を責める。
最初は、からかってるのかな?と思っていました。
しかし、だんだんと「悪意」を感じるようになりました。
Mちゃんに、何かひどいことしたのかな?
と考えてみるものの、思い当たることもなく。
おんなじ学校の、同い年の子供なのに、
なんでみんなMちゃんが「偉い」みたいになるんだろう?
そして、Mちゃんはなんで「偉そうに」してるんだろう?
そう考えた時に、はっきりわかったのです。
Mちゃんのお家は、とても大きなお家でした。
しかし、遊びに行くと、いつも家の中はガランとしています。
大きくて、立派なお家なのに、
温かさを感じない・・・そんな印象でした。
Mちゃんのご両親にお会いしたことはありません。
ご両親が留守の時に、友達を呼んで遊んでいたのかもしれませんが。
今思うと、共働きだったのかもしれませんね。
そして、Mちゃんにはお兄さんがいました。
お兄さんは自閉症でした。
そして、家に居ました。
Mちゃんには、妹さんもいました。
歳が離れていたので、よく、妹さんとも一緒に遊びました。
この家庭環境を考えると、Mちゃんはきっと寂しかったのでしょうね。
恐らく、ご両親からも頼りにされ、
お兄さんの面倒、妹さんの面倒を見ていたと思います。
もしくは、ご両親はお兄さんや妹さんばかりに気をとられ、
Mちゃんはほったらかしだったのかもしれません。
Mちゃんには、「自分」を出せる場所が「学校」しかなかったんです。
そう思った時、私はMちゃんを許すことが出来ました。
その後、Mちゃんに意地悪をされた女子が増えて行き、
結局、最後はMちゃんに寄り付く女子がいなくなりました。
でも、安心して下さい。
クラス替えがあり、その後Mちゃんは普通に学校生活をおくっていました。
いつも、嫌味を言ってくる上司や同僚はいませんか?
自分には非がないはずなのに・・・と思うのであれば、
相手の視点に立って物事を見てみると、
違った世界が広がります。
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