昨日より、1泊ですが、
関東近郊の温泉へ行ってきました。
実は、温泉は苦手でした。
昔から、ゆっくりと湯船に浸かっていられず、
また、よくのぼせてしまう子供でした。
猿に負けていました(笑)
(尊敬しますっ!)
ところが、40歳を過ぎた辺りから、
急に温泉が好きになり、
暇があれば、近場の温泉地まで行くようになりました。
最近、家ではシャワーがほとんどなので、
大きなお風呂に手足を伸ばして、
ゆったり入ることがほとんどないのも理由のひとつです。
とは言え、私の旅は基本「ぶらり旅」
急行列車には乗らず、鈍行でのんびり行くのが好きです。
宿も、格式ある老舗旅館より、
ちょっと廃れた、昭和館漂う旅館の方が好きです。
リゾート化により、かつては賑わっていた温泉街も、
最近は廃れてしまっています。
そんな廃れた温泉街のお役に立ちたい。
そうも思っています。
それから、あまり「おもてなし」過ぎると、
恐縮してしまいます(笑)
私の中では、宿も客も対等だと思っています。
高いお金を払ってるんだから・・・的な考えが、
私は一番嫌いです。
お互いが気持ちよく過ごす。
これこそ究極の癒しだと思っているからです。
さて今回は、旅館というより小さなペンションでした。
24時間お風呂入り放題!
しかも、貸切にできます!
夕飯も、食べきれないほどの量で、
久々に満足しました。
(ここ最近、夕飯がイマイチの宿ばかりでしたので)
と、ここまでは良かったのですが・・・
町に出て、両親へお土産を買おうと、
以前、友人と来た際に教えてもらった老舗のお店に行きました。
温泉まんじゅうのお店です(笑)
60代と思われるご夫婦がお二人で切り盛りされています。
確か、このお店だと思ったんだけど・・・と、
記憶を頼りに足を運ぶと、
やはり列ができていました。
買うものを決めながら、
何気なくご夫婦の働きぶりをみていました。
テキパキとされてるあたり、
さすがだなと見ていました。
しかし、ちょっと気になったのは、
「笑顔」がない。
お客さんから注文を受ける時。
商品を手渡す時。
ニコリともしませんでした。
忙しくて、作業に追われているからだと思われます。
接客自体には問題ありません。
特に、嫌な印象を受けることはなかったのですが、
客商売において「笑顔」は最大の武器だと思うんですよね。
もし、商品をお渡しする際に、少しでも笑みを浮かべたら・・・。
軽く目を合わせて、ほんの少しほほえむだけで、
印象って随分変わりますよね。
旅館と同様、お店側も客側も、
双方において「満足」することがベストです。
お客様は「神様」ではなく生身の人間です。
お店の方も、同じ生身の人間です。
人間と人間のお付き合いなわけです。
(温泉には猿もカピバラも入りますが・・・)
フランスでは、客が店員に「ありがとう」を言うのがマナーです。
これ、意外じゃないですか?
私も、当初はびっくりしました。
根本には、やはり「人間対人間」だからという精神があるそうです。
帰国してからも、私は癖で、
よく「ありがとうございました」と言っています。
今日も、温泉まんじゅうを受け取る時に、
少しほほえんで「ありがとうございます」と言いました。
ご主人の表情が、少し緩んだ気がしました。
目は合っていなくても、
なんとなく私がほほ笑んだのを感じてくれたんだと思います。
お店で買い物した時も、
接客に付き合ってくれたので「お世話になりました」
と店員さんにお礼を言います。
言われて嫌な気持ちになる人は、まずいません。
お互いが気持ちよく過ごすこと。
そして、言葉で言えなくても、
ほんの少しの笑顔で、人は幸福感を味わえます。
相手は見ていなくても、
ちょっとだけほほえんでみましょう。
きっと、その瞬間、とても幸せを感じるはずです。
しかし、温泉まんじゅう、美味しかった!
さ、次はどこに行こうかな。
コメント