誰にでもできることは、世の中たくさんある。
しかし、なぜか、それをしようとする人は少ない。
なぜか。
それは、誰にでもできる事は、とても簡単なことだから。
人は、誰もできない事、難しい事をした時に、
賞賛されたり、承認されたいという欲求がある。
確かに、その方がかっこいい。
誰にでもできる簡単な事をして、
何かを成し遂げても、それほどかっこよくもない・・・
確かにそうである。
しかし、誰もできない事の裏には、
誰にでもできる簡単な事が隠れている。
種のないところで、花は咲かない。
小さな種を、土に埋めるという誰にでもできる事。
水をあげたり、肥料をあげたりする事も、
特に難しわけではない。
その、簡単で地味な行動は、
綺麗な花を咲かせるために不可欠である事も、
本当はみんな知っている。
土の上に赤いベルベットの布をかぶせ、
「今からバラを咲かせましょう」
と、布を払った途端、綺麗なバラが咲いている・・・
こんな事は起こらない。
”タネ”としかけのある手品だったら可能だが。
誰もできない事で賞賛されたり、認められたいと思うなら、
まずは誰にでもできる簡単な事から始めなければならない。
それはとても暗く、地味で、バカにされるかもしれない。
すでに成功しているキラキラした人と比べてしまうと、
情けなかったり、悔しかったり・・・
そんな感情すら湧き出てくるだろう。
そんな感情は、全て「肥料」にする。
自分のバラに、ありがたく頂戴してしまえ!
私のバラは、どんなふうに咲いてくれるのだろうか。
今日も暗く、地味に、せっせと水をあげよう!